【東京大学公共政策大学院・2009年度・冬学期】
【時間】 月曜・2限(10:20−12:00) 【教室】 第2本部棟・第8演習室 【単位】 2単位
【担当】 公共政策大学院・経済学研究科・教授 岩本 康志
【オフィスアワー】 木曜・16時−17時月曜・14時−15時。変更される場合がありますので,こちら で確認してください。
回 | 日 | 内容 | 備考 |
1 | 10/5(月) | 医療サービスの需要 (1) | 教科書・第2章 |
休日 | 10/12(月) | 体育の日 | |
2 | 10/19(月) | 医療サービスの需要(2) | 教科書・第2章 |
3 | 10/26(月) | 医療サービスの需要 (3) | 教科書・第2章 |
4 | 11/2(月) | 保険の基礎 | |
5 | 11/9(月) | 医療保険のモラル・ハザード (1) | 教科書・第4章 |
6 | 11/16(月) | 医療保険のモラル・ハザード (2) | 教科書・第4章 |
7 | 11/23(月) | 医師誘発需要 (1) | 教科書・第3章 |
8 | 11/30(月) | 医師誘発需要 (2) | 教科書・第3章 |
9 | 12/7(月) | 逆選択 | 教科書・第4章 |
10 | 12/14(月) | 人口高齢化と医療・介護保険 (1) | 教科書・第11章 |
11 | 12/21(月) | 人口高齢化と医療・介護保険 (2) | 教科書・第11章 |
休日 | 1/11(月) | 成人の日 | |
12 | 1/18(月) | 介護保険 | 教科書・第12章 |
1/25(月) | 定期試験 | 赤門総合研究棟・経済学部第7演習室 |
使用文献
【内容・進め方・主要文献等】
医療・介護サービスは,排除性も排他性ももつ私的財である。
その供給を市場にまかせずに,政府が介入する第1の理由はアクセスの平等を保つためである。
第2に,情報の非対称性に対処し,医療の質と安全を確保するためである。
また,高齢期に発生するこれらのサービスの需要にかかるリスクを世代間所得移転で分散させているが,少子・高齢化の進行によって,財源調達が困難になるという問題点が生じている。
このような認識をふまえて問題意識から,医療・介護に対して必要な政策についての経済学的な考え方を講義する。
以下のような内容をとりあげる予定である。
医療費の適切な水準
医療保険
介護保険
サービス提供体制の改革
将来予測
【教材等】
漆博雄編『医療経済学』,東京大学出版会
【成績評価の方法】
期末試験(60%),レポート(1回,30%),授業での発表・平常点(10%)で評価する。