(23090) 医療政策

【東京大学公共政策大学院・2007年度・冬学期】

(503-10,513-05) 財政理論

【東京大学大学院経済学研究科・2007年度・冬学期】

【時間】 木曜・2限(10:20−12:00) 【教室】 赤門総合研究棟・第7演習室 【単位】 2単位

【担当】 公共政策大学院・経済学研究科・教授 岩本 康志
【オフィスアワー】 月曜・14時−15時。変更される場合がありますので,こちら で確認してください。


授業の予定(2007年4月2日)

内容 備考
1 10/11(木) 医療サービスの需要 (1) 教科書・第2章
2 10/18(木) 医療サービスの需要 (2) 教科書・第2章
3 10/25(木) 医療保険のモラル・ハザード 教科書・第4章
4 11/1(木) 医師誘発需要 (1) 教科書・第3章
5 11/8(木) 医師誘発需要 (2) 教科書・第3章
6 11/15(木) 逆選択 (1) 教科書・第4章
7 11/22(木) 逆選択 (2) 教科書・第4章
8 11/29(木) 医療保険制度 (1)  
9 12/6(木) 医療保険制度 (2)  
10 12/13(木) 人口高齢化と医療・介護保険 (1) 教科書・第12章
11 12/20(木) 人口高齢化と医療・介護保険 (2) 教科書・第12章
12 1/17(木) 長期保険 (1)  
13 1/24(木) 長期保険 (2)  
  1/31(木) 最終試験  


使用文献


講義要綱(2007年4月2日)

【内容・進め方・主要文献等】
 医療・介護サービスは,排除性も排他性ももつ私的財である。
その供給を市場にまかせずに,政府が介入する第1の理由はアクセスの平等を保つためである。
第2に,情報の非対称性に対処し,医療の質と安全を確保するためである。
また,高齢期に発生するこれらのサービスの需要にかかるリスクを世代間所得移転で分散させているが,少子・高齢化の進行によって,財源調達が困難になるという問題点が生じている。
 このような認識をふまえて問題意識から,医療・介護に対して必要な政策についての経済学的な考え方を講義する。
 以下のような内容をとりあげる予定である。
医療費の適切な水準
医療保険
介護保険
サービス提供体制の改革
将来予測


【教材等】
漆博雄編『医療経済学』,東京大学出版会


【成績評価の方法】
期末試験(60%),レポート(1回,30%),授業での発表・平常点(10%)で評価する。