(13140) 社会保障政策

【東京大学公共政策大学院・2007年度・夏学期】

【時間】 月曜・2限(10:20−12:00) 【教室】 赤門総合研究棟・第8教室 【単位】 2単位

【担当】 公共政策大学院・教授 岩本 康志 
【オフィスアワー】 月曜・14時−15時。変更される場合がありますので,こちら で確認してください。


成績をつけました。(2006年7月19日)

成績を知りたい学生はメールで問い合わせてください。
試験答案の返却を希望する学生は,メールでアポをとって,研究室に来てください。
ついでに授業や大学院の感想などを聞きたいので,20分程度の時間を見てください。
おもに8月6日(月),9日(水)に設定したいと思いますので,この2日で都合の悪い時間帯を明示して,アポの申請をしてください。
この2日が都合の悪い学生は,都合のいい日程をできるだけ多く示して,アポの申請をしてください。

成績評価の詳細(2006年7月28日)

 試験受験者10名について,A・3名,B・5名,C・2名となりました。評価基準は大学院レベルでの標準的な履修レベルをBとしています。Aを約30%以内にするとする公共政策大学院の規定にしたがい,成績上位者3名をAにしました。各項目の評価方法は以下の通りです。
・平常点(10点) 出席状況,発言状況に合わせて,8,9,10点としました。
・レポート第1回(30点) 各問15点で,15点(概ね良し),12点(少しきずがある),10点(ポイントの半分程度しか押さえていない),8点(半分より悪い),5点(かなり悪い,間違い)の段階評価をしました。
・筆記試験(60点) 各問題をA(概ね良し),A−(少しきずがある),B+(やや気になる問題がある),B(ポイントの半分程度しか押さえていない),B−(半分より悪い),C+(かなり悪い),C(間違い)の段階評価をして,GPAを計算した後,100点満点でA100点からC60点となるように換算した後,さらに60点満点の点数に換算しました。
・総合点 以上を単純合計した後,相対評価でA〜Cに配点しました。


6月4日掲示の課題の問1は,計算問題です。
経済政策コースの学生はかならず,この問題に回答してください。
経済政策コース以外の学生で,これまで計算問題になじみがなく,数学的な準備が足りないと思う学生は,この問題を直接解くのではなく,ここで示されている現象について授業で説明したことをレポートにまとめることで,回答に変えることを認めます。
その場合,事前に私宛のメールで,その旨の事情を説明して,許可をとってください(2007年6月4日)。


授業の予定(2007年6月29日)

内容   備考
1 4/9 (月) 序論 配布資料(PDF file 堀・第1〜3章を参照
2 4/16 (月) 制度と統計 配布資料(PDF file 小塩・第2章を参照
3 4/23 (月) 年金(1) :温情主義とモラル・ハザード 配布資料(PDF file 小塩・第5章を参照
休日 4/30(休) 振替休日    
4 5/7(月) 年金(2) :温情主義とモラル・ハザード(続き)    
5 5/14 (月) 所得再分配 配布資料(PDF file  
6 5/21 (月) 年金(3) :財政方式 配布資料(PDF file 堀・第7章,小塩・第6章を参照
7 5/28 (月) 年金(4) :財政方式(続き)    
8 6/4 (月) 障害者福祉 配布資料(PDF file
参考資料(厚生労働省サイトへのリンク,PPT file
堀・第9章を参照
    レポート課題 課題・6月4日訂正版(PDF file  
9 6/11 (月) 社会保障負担(1) 配布資料(PDF file  
10 6/18 (月) 社会保障負担(2)    
11 6/25 (月) 社会保障の将来負担 配布資料(PDF file 堀・第10章を参照
12 7/2 (月) 少子化の影響 配布資料(PDF file 小塩・第7章を参照
  7/9 (月) 最終試験    

講義要綱(2007年4月2日)

【内容・進め方・主要文献等】
 憲法にもとづき生存権を保障することを目的とした社会保障政策について,制度設計の考え方,社会保障政策の経済活動・国民生活への影響を中心にして講義する。保健・医療・年金・介護・福祉の各分野における最近の政策課題を的確に理解し,問題解決のための制度設計をおこなう能力の養成を目指す。講義の進行はおおむね以下の通りである。

1.総論
福祉国家と社会保障の機能,制度と統計
2.所得保障(社会保険)
3.公的扶助
4.世代間公平と制度設計

【教材等】
(教科書)
堀勝洋編『社会保障読本(第3版)』,東洋経済新報社。
(参考書)
岩村正彦・菊池馨実編『目で見る社会保障法教材(第3版)』,有斐閣。
小塩隆士『社会保障の経済学(第3版)』,日本評論社。

【成績評価の方法】
期末試験(60%),レポート(1回,30%),授業での発表・平常点(10%)で評価する。