(13150) 社会保障政策

【東京大学公共政策大学院・2006年度・夏学期】

【時間】 月曜・2限(10:20−12:00) 【教室】 経済学研究科第8教室 【単位】 2単位

【担当】 公共政策大学院・教授 岩本 康志 【オフィスアワー】 木曜・16時−17時。変更される場合がありますので,こち ら で確認してください。


成績をつけました。(2006年7月28日)

成績を知りたい学生はメールで問い合わせてください。

レポート・試験答案の返却を希望する学生は,メールでアポをとって,研究室に来てください。ついでに授業や大学院の感想などを聞きたいので,20 分程度の時間を見てください。おもに8月4日(金),7日(月)に設定したいと思いますので,この2日で都合の悪い時間帯を明示して,アポの申請をしてく ださい。

成績評価の詳細(2006年7月28日)

 試験受験者12名について,A・4名,B・6名,C・2名となりました。評価基準は大学院レベルでの標準的な履修レベルをBとしています。Aを約30% 以内に するとする公共政策大学院の規定にしたがい,成績上位者4名をAにしました。各項目の評価方法は以下の通りです。
・平常点(10点) 今年度は,出席状況,発言状況に目立った差異はなく,全員10点としました。昨年も書きましたが,出席回数を加味できなかったことが 今後の課題です。学生証がICカード化さ れていますので,教室の入口にカード読取器を設置すれば,出欠管理ができるので,そのように希望を出しましたが,第8教室への新規の設備投資はな かなか認められないという事情があって,いったん却下されました。最近,少し事情が変わってきて,もしかすると実現に向かうかもしれません。
・レポート第1回(30点) 各問題をA(概ね良し),A−(少しきずがある),B+(やや気になる問題がある),B(ポイントの半分程度しか押さえてい ない),B−(半分より悪い),C+(かなり悪い),C(間違い),D(解答できていない)の段階評価をして,100点満点A90点からC60点までは5 点刻み,Dは50点となるように集計しました。
・筆記試験(60点) レポートと同様の方法で採点・集計しました。5問答えた答案は点数の良い4問を集計しました。問題4の発展を正答した場合は,他の 1問題の採点を1段階上乗せしました。
・総合点 以上を単純合計した後,相対評価でA〜Cに配点しました。

授業の予定(2006年6月29日)

内容
備考
4/10(月) 序論
配布資料(PDF file
堀・第1〜3章を参照

4/17(月)
制度と統計
配布資料(PDF file
小塩・第2章を参照

4/24(月)
年金(1):価値財とモラル・ハザード
配布資料(PDF file
小塩・第5章を参照

5/1(月)
年金(2):財政方式
配布資料(PDF file
堀・第7章,小塩・第6章を参照

5/8(月)
年金(3):財政方式(続き)



5/15(月)
社会保障統計

ゲストスピーカー・勝又幸子氏(国立社会保 障・人口問題研究所)による講義

5/22(月)
年金(4):積立方式への移行
配布資料(PDF file


5/29(月)
福祉(1):基礎的サービスの保障
配布資料(PDF file
参考資料(厚生労働省サイトへのリンク,PDF file
堀・第9章を参照

6/5(月)
福祉(2):介護保険・障害者福祉
参考資料(厚生労働省サイトへのリンク,PPT file



レポート課題
課題(PDF file

10
6/12(月)
社会保障負担
配布資料(PDF file

11
6/19(月)
社会保障の将来負担
配布資料(PDF file
参考資料(厚生労働省サイトへのリンク,PDF file
堀・第10章を参照
12
6/26(月)
少子化の影響
配布資料(PDF file
参考資料(内閣府サイトへのリンク,PDF File

13
7/3(月)
労働供給への影響
配布資料(PDF file
小塩・第7章を参照

7/10(月)
最終試験



講義要綱(2006年4月3日)

【内容・進め方・主要文献等】
 憲法にもとづき生存権を保障することを目的とした社会保障政策について,制度設計の考え方,社会保障政策の経済活動・国民生活への影響を中心にして講義 する。
保健・医療・年金・介護・福祉の各分野における最近の政策課題を的確に理解し,問題解決のための制度設計をおこなう能力の養成を目指す。講義の進行はおお むね以下の通りである。
1.総論
 福祉国家と社会保障の機能,制度と統計
2.所得保障(社会保険)
3.公的扶助
4.世代間公平と制度設計

【教材等】
教科書
堀勝洋編『社会保障読本(第3版)』,東洋経済新報社
参考書
岩村正彦・菊池馨実編『目で見る社会保障法教材(第3版)』,有斐閣
小塩隆士『社会保障の経済学(第3版)』,日本評論社

【成績評価の方法】
期末試験(60%),レポート(1回,30%),授業での発表・平常点(10%)で評価する。